私はデザイナーで、99letters という名で、テクノも作る。
ある日、自分のデザインを眺めていて、ふと思った。
音になるんじゃないか。」
配置には、時間がある。高さには、音程がある。
大きさには、強弱がある。余白には、休符がある。
デザインは、静かに鳴っていた。
ただ、それを聴く道具が、この世になかっただけだ。
横=時間、縦=音程、大きさ=音量、余白=休符。
その翻訳の規則を、そのまま道具にした。
だから、OtO。
作るんじゃない。見つけるんだ。
OtOには、二つの顔がある。
整音——スケールに乗せ、グリッドに量子化した"曲"。誰が鳴らしても心地よい、渡す面。
生音——Y座標そのままの微分音を、丸めずに。整える前の、設計図の生の鼓動。歪な瞬間も晒す。
その"変さ"は、デザインの真実だ。
整っていれば澄み、散らかっていれば濁る。
レイアウトの"うるささ"が、音で分かる。
これは、作曲じゃない。発見だ。
お遊びで終わらせたくなかった。
3つの再生モード、自作シンセ、サンプラー、マルチバンドEQ、メーター、WAV/MP3書き出し——
本物のDAWを、丸ごとプラグインに収めた。
数年前なら、音響のチームが要った領域だ。
全楽器は音色まで彫れ、EQで突き詰められ、
サンプラーで、好きな音源をメロディーに鳴らせる。
静けさと余白の〈kinoshita studio〉と、現役テクノ作家〈99letters〉。
デザインと音楽、両方を本気でやってきた人間にしか作れない。
機能表では並べられても、最後に効くのは耳だ。
判断は人、翻訳はAI——代表作『翻訳演奏』そのままに。
あなたのデザインは、もう歌っている。