CONCEPT GRAPHIC — 03
Design — 木下スタジオ / 木下貴博(滋賀・琵琶湖)
筆と写真が交差する、グラフィックの実験
— Overview
デザインを、身体で書く。
「デザイン」は、筆文字・写真・ピクセルグラフィックを横断するグラフィック実験シリーズ。墨と筆で書いた「デザイン」の文字を写真や空間に重ね合わせることで、デジタルと手仕事の境界を問い直す。木の字をモチーフにした線グラフィック、ピクセルアートのスマイリーロゴと合わせ、Kinoshita Studioのグラフィック思想を体現する。
— Calligraphy × Photo
— Logo & Pixel Graphics
— 01 コンセプト
「デザイン」という言葉を筆で書く。それはデジタル化されたデザインという概念を、最も原始的な表現手段で問い直す行為だ。流れるような草書に見えて、確かに「デザイン」と読める文字——その緊張関係がこのシリーズの核心にある。
デジタルな概念を、
アナログな手が書き直す。
筆文字——墨と筆による手仕事がデジタルデザインと衝突する
写真との重ね合わせ——白抜き・重ね焼きで筆文字が空間に溶け込む
ピクセル×自然——8bitのスマイリーが琵琶湖の風景に浮かぶ対比
— 02 設計
筆で書いた一枚の紙が、複数の文脈を生み出す。白背景に置けばKinoshita Studioのブランドグラフィックになり、フィルム写真に重ねれば夜の庭の情景に溶け込む。ピクセルアートのスマイリーは、滋賀・琵琶湖の風景と組み合わせることで「デジタルと自然の共存」というテーマへ接続する。
① 書
筆と墨
複数回書いた中から、読めるギリギリの緊張感を持つ一枚を選択。不完全さが完成度になる。
② スキャン・抽出
デジタル化
筆文字をスキャンし、黒・白・透過の3バリエーションへ展開。どの背景にも載せられる汎用性を確保。
③ 写真との統合
重ね合わせ
フィルム写真の粒状感と筆文字の滲みが共鳴する。偶然性が設計を超える瞬間を狙う。
④ 木の字グラフィック
文字を図形に
「木」を細い線で描いたロゴグラフィック。Kinoshita Studioの「木」下という姓を視覚化。
⑤ ピクセルスマイリー
8bitと湖
最もデジタルな表現(ピクセル)と最も自然な空間(琵琶湖)を並置。その落差が意味を生む。
— 核心
媒体を超える思想
筆・ピクセル・写真——媒体が変わっても「引き算」と「対比」の思想が一貫している。
— 03 成果
「デザイン」シリーズは、Kinoshita Studioが掲げる「引き算デザイン」をグラフィック実践として体現した作品群だ。余分を削ぎ落とした先に残る線・形・対比——それがスタジオの美学的アイデンティティを最も直接的に語る。
手仕事とデジタルの境界を問うグラフィック思想の確立
「木」という姓のグラフィック化によるパーソナルブランディング
琵琶湖・滋賀という場所の文脈をビジュアルアイデンティティに統合
— Studio
木下スタジオ(Kinoshita Studio)は、滋賀県・琵琶湖を拠点に活動するデザイナー木下貴博のスタジオです。Webデザイン・UX/UIデザイン・アートディレクション・グラフィックデザインまで、一人で設計から制作・ディレクションを一貫して担当します。
本案件は グラフィック実験 · アートディレクション の仕事です。「届けたい体験と届いている体験のズレを揃える」を核心に、地域の企業・全国のクライアントのビジョンを体験に翻訳しています。