Mothership — 金の無限∞の母艦と、それを見上げる人々
プロダクト設計 — Design Source / No-MCP

AIに依存しない、設計の資産——Mothership

2026.06 Figma Plugin Claude Code Published

Mothership は、設計の原本(JSON)を編集可能な本物のFigmaノードへ翻訳するFigmaプラグイン。「AIでFigmaを操作する道具」ではなく、設計を、AIに依存しない"資産"として持つための母艦だ。話しかければ生まれ、整え、所有し、自動化する——その全部を、ひとつの原本(JSON)からつなぐ。2026年6月、Figma Community に公開した。

中心に置くのは、AIではなく原本のJSON

Mothershipの中心には、ひとつの mothership.json がある。レイアウト・情報構造・タイポ・デザインルールを、すべてこの一枚に。Claude Code が"コードを書くのと同じやり方"でこれを編集し、プラグインがFigmaへネイティブに建てる。保存されるのは画像でも生成ログでもなく、設計情報そのもの。だからAIが何であっても——Claudeでも、次のモデルでも——資産は残る

一般的な構成: AI → MCP → Figma (資産がAI接続に依存)
Mothership: AI → Mothership JSON → Figma → 資産化 (中心はJSON・AIは交換可能)

話しかければ、設計が生まれる

「3プランの料金表を作って」「このサイトのKVを再現して」——言葉で頼めば、Claudeが原本を書き、接続中のFigmaに編集可能なレイヤーとして建つ。フレーム・オートレイアウト・角丸・日本語フォント・影・SVGロゴまで、画像の貼り付けではない"本物"。ゼロから手を動かす疲れを消す。

Mothership — チャットから料金表やSaaSログイン画面を生成する様子
— 話しかけて生成(チャット → ネイティブFigmaノード)

生成だけじゃない。上流(設計・戦略)からつくる

Claude Codeの本領は"考えること"だ。だからMothershipは、UIだけでなくその上流——ペルソナ・カスタマージャーニー・ユーザーフローまで、話すだけでFigmaに生成できる。中身は「箱と文字」が主役だから精度も出しやすく、図の中身までAIが考える。Miro/FigJamへ画面を移さず、設計思考の成果物がそのままボードに建つ。

Mothership — SaaSのペルソナ3体(氏名・職種・ゴール・課題・機能)を生成した様子
— ペルソナ(属性・課題・ゴールまで考えて生成)
Mothership — カスタマージャーニーマップ(段階×行動・思考・感情スコア・課題・施策)を生成した様子
— カスタマージャーニー(感情スコアまで構造化)
Mothership — ECアプリのユーザーフロー(ノード+分岐・離脱の線)を生成した様子
— ユーザーフロー(本線・分岐・離脱まで)

どのフレームも、整え・所有・自動化する

生成は入口。本当の価値はその先だ。ボード上の"すでにある"フレーム——外部バナーも手描きも、公式AIが作ったものも——を読んで、命名・フォント統一・余白・オートレイアウト化で整え、「色を変えて」「見出しを大きく」と会話で編集する。さらに色は Figma Variables、文字は Text Styles に自動トークン化——現場の実デザインから、チーム独自のデザインシステムが育つ。

Mothership — 外部のCTAバナーを選んで整え・会話で編集する様子
— どのフレームも整える・会話で編集(外部バナーもOK・写真は保持)
Mothership — 文字がText Styles(heading/body/caption)に自動トークン化された様子
— トークン化=独自デザインシステムの種(色→Variables・文字→Text Styles)

公式AIとの、共生

新規生成は、Figma公式AIが強い。Mothershipが戦うのはその上流と、その先——公式AIが苦手な設計・戦略の生成から、ボード上のデザインを整え・所有・自動化する領域だ。公式AIがUIをつくり、Mothershipが上流からつくり、整え、自動化する。競合ではなく、共生のレイヤー。中心がJSONだから、頭脳(AI)はいつでも交換できる——MCPを中心に据えなかったのも、この"交換可能な未来"のためだ。

詰めの精度こそが、堀

プロが値踏みするのは、タイポの精度・余白・プロポーションだ。そこが甘ければ手で描いた方が早い=使われない。だからMothershipは、写真や派手さではなく"詰めの精度"に価値を置く。参照画像を重ねて数値で詰める編集モードで、最後の一押しを引き受ける。詰め切ったパターンはライブラリに貯まり、次が速くなる。使うほど鋭くなる、終わらないループ——それがこの製品の堀だ。

Mothership — 編集モードで参照画像を重ね、余白やフォントを数値で詰める様子
— 編集モード(参照を重ねて、px単位で詰める)
判断するのは人。蓄積されるのは知識。
継承されるのは、設計思想。

今日のMothershipは「チャットからFigmaを生成するツール」に見えるかもしれない。けれど目指すのは、個人や組織のデザイン知識を蓄積し、再利用し、育て続けられる環境——そして最終的には、Figmaプラグインを超えた、所有できる設計のスタンドアロン環境だ。AIは、そのための翻訳者に過ぎない。

※ 生成・URL再現・設計/戦略の生成は公開版で動作します。「どのフレームも整える/会話で編集/トークン化」を載せた最新版は、順次公開中です。

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