ART DIRECTION / FLYER DESIGN — 03
Design — 木下スタジオ / 木下貴博(滋賀・琵琶湖)
滋賀・草津 / イベントフライヤー
— Overview
フライヤーは、体験の予告編だ。
滋賀県草津市で開催されたイベント「ストロベリーマツリ」のフライヤーデザイン。日本語と英語を組み合わせたタイポグラフィと、ダークトーンの写真コラージュで独自の世界観を構築。手に取った瞬間に、そのイベントの空気感が伝わるビジュアルを目指した。
— 01 課題
草津市のローカルイベントは数多い。その中で「また来たい」「これは特別だ」と思わせるには、情報を正確に伝えるだけでは足りない。フライヤーを見た瞬間に、イベントの世界観を体験させる必要があった。
フライヤーを見て、
もう行きたくなる。
地域イベント特有のありきたりなビジュアルからの差別化
「ストロベリー」というキュートな素材をどうダークに昇華させるか
情報量の多さと世界観の密度を両立させる
— 02 設計
「ストロベリー=赤・可愛い・明るい」という先入観を意図的に裏切る。ダークトーンのベースカラーと写真コラージュの組み合わせで、見慣れた素材を非日常に変換。英日混在のタイポグラフィがレイヤーとして機能し、情報と世界観を同時に届ける。
① ビジュアルコンセプト
期待の裏切り
明るいイベントをダークに表現する逆転の発想。見た人の記憶に引っかかりを作る。
② 写真コラージュ
素材の文脈を解体
複数の写真素材を重ね、元の文脈を消去。新しい世界観の断片として再構成。
③ タイポグラフィ
英日の衝突と共存
日本語の縦組みと英語の横組みを同一画面に配置。言語の違いをデザイン要素として活用。
④ 情報設計
視線の優先順位
イベント名→日時→場所の順で視線が流れるよう、サイズと位置で優先度を制御。
⑤ 印刷仕様
手配りを前提とした設計
A5サイズで手渡しされる物体として設計。折り目・紙質まで想定したレイアウト。
— 核心
予想外が記憶になる
期待を裏切ることが最大のブランディング。見た瞬間の「これは何だ?」が最高のフック。
— 03 成果
完成したフライヤーは、SNSでシェアされ単体でビジュアルコンテンツとして機能した。イベント告知という一次目的を超え、Kinoshita Studioのアートディレクション能力を示すポートフォリオとしても活用。
SNSシェアによりイベント認知が口コミで拡散
フライヤー単体がコレクターアイテム的な価値を持つ
アートディレクションの方向性提示力を実証
— Studio
木下スタジオ(Kinoshita Studio)は、滋賀県・琵琶湖を拠点に活動するデザイナー木下貴博のスタジオです。Webデザイン・UX/UIデザイン・アートディレクション・グラフィックデザインまで、一人で設計から制作・ディレクションを一貫して担当します。
本案件は イベントデザイン · 滋賀県草津市 の仕事です。「届けたい体験と届いている体験のズレを揃える」を核心に、地域の企業・全国のクライアントのビジョンを体験に翻訳しています。