EDITORIAL DESIGN / PRINT — 02

Kinoshita Studio
Zine

Design — 木下スタジオ / 木下貴博(滋賀・琵琶湖)

スタジオの思想とスキルを、一冊に

Editorial Design Print Typography Brand Book
滋賀 デザインスタジオ ブランドブック ZINE 木下スタジオ
Self — Kinoshita Studio Editorial Design / Print

— Overview

本は名刺より、正直に語る。

Kinoshita Studioのブランドブック兼ZINE。リソグラフ印刷風のテクスチャと英日混在のタイポグラフィで、スタジオの思想・哲学・スキルセットを一冊に凝縮した。クライアントとの初回ミーティングで渡す「最初の体験」として設計。

— 01   課題

ポートフォリオでも名刺でもない、
第三の自己紹介

ポートフォリオは実績を見せる。名刺は存在を知らせる。しかし、デザイナーの思想・価値観・仕事の哲学を伝えるメディアが存在しなかった。初対面のクライアントが「この人に頼みたい」と思う瞬間を、紙の上で設計する必要があった。

実績より先に、
思想を届ける。

PDFポートフォリオでは伝わらないスタジオの温度感

手渡しできる物体として体験を設計する必要性

英語と日本語の二言語混在をどう美しく共存させるか

— 02   設計

印刷物の質感を
デザインの言語にする

リソグラフ印刷特有のインクのにじみ・重なり・ムラをデジタルで再現。完全な精度よりも「意図的な不完全さ」を選択することで、スタジオの美学を物質に宿らせた。英日混在のレイアウトは、グローバルな視座と日本のルーツを同時に表現する。

① 構成設計

思想→実績→問いかけ

冒頭でスタジオの哲学を宣言し、実績でそれを証明し、最後に問いかけで終わる三幕構成。

② テクスチャ

リソグラフ風の質感

印刷ノイズ・インクの重なり・わずかなズレを意図的に設計。デジタルに物質感を与える。

③ タイポグラフィ

英日の共存

Space Mono × Noto Sans JP weight100。異なる文字体系を同一グリッドに乗せ、緊張感ある共存を実現。

④ 余白の設計

空白を呼吸させる

情報を詰め込まない。余白そのものが「Kinoshita Studioらしさ」を語る主役。

⑤ 印刷仕様

紙の選定まで設計

クラフト紙・再生紙系の質感を想定。印刷後の手触りを含めた体験全体を設計。

— 核心

不完全な美

完璧に印刷された冊子より、意図的な揺らぎを持つZINEの方が、人の記憶に残る。

— 03   成果

手渡しが、体験の起点になる

完成したZINEは、クライアントとの初回ミーティングで渡す「最初の体験物」として機能している。Webサイトを見るより先に、紙を手に取る。その質感と構成から、Kinoshita Studioの思想が伝わる設計になった。

デジタルでは伝わらないスタジオの温度感を物質化

初回ミーティングでの信頼構築スピードが向上

エディトリアルデザインのスキルセットを実証するサンプルとして機能

— Studio

木下スタジオ(Kinoshita Studio)は、滋賀県・琵琶湖を拠点に活動するデザイナー木下貴博のスタジオです。Webデザイン・UX/UIデザイン・アートディレクション・グラフィックデザインまで、一人で設計から制作・ディレクションを一貫して担当します。
本案件は エディトリアルデザイン · 滋賀エリア の仕事です。「届けたい体験と届いている体験のズレを揃える」を核心に、地域の企業・全国のクライアントのビジョンを体験に翻訳しています。

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