JEAN OF DENIMno.01

— Chapter 03-3 · Items

Gジャンの、3世代。

「デニムジャケット」と、日本語の「Gジャン」は同じものです。 Gは、GI(アメリカ兵)でも、Genoaでもなく—— Jean Jacketの頭文字です。 Levi'sは過去3回、この型を大きく作り直しました。

デニムジャケット Type III

Type I — 506XX(1936〜1952)

最初期のGジャンは、506XX。通称ファースト。 胸ポケットは左胸に1つだけ、 背中にベルト状のシンチバックが付いた、 もっともワーク色の強いモデルです。

胸ポケット左胸に1つ、プリーツ(ひだ)付き
背面シンチバック(サイズ調整金具)
フロントドーナツボタン(Levi's刻印)
現行復刻LVC(Levi's Vintage Clothing)の定番

Type II — 507XX(1953〜1961)

戦後の改訂版507XX、通称セカンド胸ポケットが左右対称に2つになり、 シンチバックは廃止されて両サイドのボタン留めアジャスターへ。

生産期間が短く(8年)、現存数が少ないため、 ヴィンテージ市場ではもっとも高値で取引される型です。

💰
状態の良い507XXは、ヴィンテージ市場で30万円〜100万円クラス。 「色落ち」「リベット欠け」「プリーツの張り」の3点で値段が変わります。

Type III — 557XX / 70505(1962〜現在)

現代もっとも見かけるType III、通称サード。 1962年発売の557XXに始まり、 1967年のマイナーチェンジで70505となり、 現在のTrucker Jacketに直接つながっています。

胸ポケット左右対称に2つ、プリーツなしの三角シェイプ
シルエット上がV字に絞られた、戦後のスマートな形
アジャスター裾両サイドのボタン式
型番557XX → 70505-0217(デッドストック名称)→ Trucker
JEAN SAYS
Gジャンの初心者は、Type III(70505)のリジッドから。 シルエットがいちばん現代的で、ジャストで選べば ブレザー感覚でスーツにも合わせられる。 ——Levi's 501と同じ紺で合わせると、カナディアンタキシードになる。注意。

カナディアンタキシード問題

上下同じ青のデニムで揃えてしまうことを、 英語圏では皮肉を込めて「Canadian Tuxedo」と呼びます。 由来は1951年、トロントのホテルがジーンズ姿のビング・クロスビーの宿泊を断った「事件」。 彼への詫びに、Levi'sが全身デニムのタキシードを製作しました。

モードの文脈ではあえて濃淡差をゼロにする手法もありますが、 大人の日常着としては、上と下で色の濃淡を必ず変えるのが無難です。

サイズの選び方

ジャストサイズTシャツが下に入る程度。シャツ・ニットは無理。現代的
ワンオーバーシャツ1枚が下に入る。Type IIの王道サイズ感
オーバーサイズニットやパーカーも下に。90'sリバイバル。若い世代向け
JEAN SAYS
大人は、ジャストワンオーバーまで。 オーバーサイズは体型に左右されるので、 鏡の前で必ず正面と横から確認すること。 ——背中がダランと落ちていたら、アウト。