JEAN OF DENIMno.01

— Chapter 03-2 · Items

上半身の、青い布。

デニム地のシャツは、実は3種類あります。 シャンブレーダンガリーデニムシャツ。 名前だけ聞くと混乱しますが、 織り方と重さで整理すれば、輪郭はハッキリします。

シャンブレーシャツ

3種類の違い

シャンブレー(Chambray)平織り。青い縦糸 × 白い横糸。軽い。シャツ専用
ダンガリー(Dungaree)綾織り(デニムの親戚)。白い縦糸 × 青い横糸。色が反転
デニムシャツ(Denim Shirt)通常のデニム地そのまま。厚い(6〜8oz)。重厚

ジーンズが青い縦糸 × 白い横糸の綾織りであるのに対し、 シャンブレーは平織り。 ダンガリーはデニムの色違い(青横糸)。 ——素材が別物なのに、見た目が似ているから混乱しがちです。

シャンブレーとは

シャンブレーの語源はフランスの都市Cambrai(カンブレ)。 19世紀後半からアメリカ海軍の制服として定着しました。 平織りなので軽くて通気性がよく、春夏のレイヤードに向きます。

織り密度が低いため、色落ちは穏やか。 ジーンズほど劇的には変化せず、 数年かけてじわじわと柔らかい青に変わっていきます。

アメリカ海軍の水兵服(work uniform)として長く支給されたため、 シャンブレーには「海の男の労働着」というイメージが付いています。 胸ポケット2つ・パール調のスナップボタンは、その名残。

ダンガリーとは

ダンガリーの語源はインドの地名Dongri(ドングリ)。 17世紀にイギリス東インド会社が運んだ「dungri」という厚手の粗布が起源です。

デニムが「青縦糸 × 白横糸」なのに対して、 ダンガリーは「白縦糸 × 青横糸」。 つまり表裏が反対。 結果として、色が少し淡くて、杢(もく)のようにマットに見えます。

重さで選ぶ

4〜5 ozシャンブレーの主流。春夏用。さらり
6〜7 ozデニムシャツの標準。3シーズン着られる
8〜10 ozヘビーデニムシャツ。羽織りとしても機能する
12 oz 以上もはや軽ジャケット。秋冬の主戦力
JEAN SAYS
一枚目に選ぶなら5〜6ozのシャンブレー。 Tシャツの上に羽織って、袖まくるだけで決まる。 ——ジーンズとの上下セットは、濃淡を必ず変えること。 同じ青だと、作業員に見える。

ディテールを読む

チンストラップ襟元の小さな留め紐。古いワークシャツの名残
フラップポケット蓋付き胸ポケット。海軍・ワーク系に多い
スナップボタンパチッと留める金属ボタン。パール調はウェスタン起源
ガゼット脇下の補強布(三角形)。古着の証明
ユニオンチケット裾内側の労働組合タグ。1970年代以前のヴィンテージに