子どもとの週末、毎回同じ会話をしていた。
「どこでもいい」
「じゃあ〇〇は?」
「それじゃない」
Googleで「子連れ おでかけ 滋賀」と検索すると、スポット情報は山ほど出てくる。
でも今日の天気は雨で、子どもは4歳で、午後の2時間しかない——そこまで条件を絞ると、結局「自分で判断してください」になる。
情報は多いのに、答えが出ない。その構造的な詰まりを解きたかった。
KODOCOは「子どもと、どこ行こ?」の略だ。
「今日、子どもとどこいく?」——
この一言に答えるために作ったから。
日本語の口語をそのままプロダクト名に使うのは珍しい。
でも、ユーザーが検索ボックスに打ち込む言葉と、プロダクトの名前が重なるとしたら——
「探している人に、ちゃんと届く」と思った。
KODOCO。4文字。口にしやすい。子どもでも覚えられる。
設計の核心は「答えは1つ」だ。
天気・子どもの年齢・使える時間を入力すると、1スポットを提案する。
選択肢を並べない。「AにするかBにするか」という判断をもうひとつ増やさない。
「今日はここに行けばいい」という確信を、渡したかった。
決断のコストを下げることが先だった。」
滋賀の168スポット・50プランを手作業でキュレーション。
10匹のオリジナルキャラクターが、その日の行き先を案内する。
口コミ機能、複数端末同期、完全無料。
使い始めるハードルをゼロに近づけることも、設計の一部だった。
Spot recommendation — KODOCO by 木下スタジオ
KODOCOの舞台は滋賀だ。琵琶湖のある県。
「滋賀ってなにもないよね」という言葉を、ずっと聞いてきた。
地元の人しか知らない場所、子どもが走り回れる空間、
季節ごとに変わる景色——それが168スポットになった。
都市のサービスが地方を無視する構造に、ひとりで抵抗したかった。
「滋賀の子連れ家族」が、ちゃんと答えをもらえるプロダクトを。
いつか滋賀を出て、もっと広い場所に届けたいとも思っている。
でも今は、この湖のそばから。ここで作り、ここで使い、ここで育てる。