毎晩、その日のことをうまく思い出せないことがある。働いたはずなのに、何をしていたか霞んでいる。「今日は密度の濃い一日だったか」——その問いに答えられる道具が欲しくて、DDD を作った。LOG・FOCUS・TIMER の3軸を、たった1画面に統合したウェブツールだ。
出発点:一日を「数」ではなく「密度」で見たい
ToDo アプリは「やること」を管理してくれるが、「自分がどう過ごしたか」は教えてくれない。タスクの消化数を眺めても、なぜか手応えが残らない。私が知りたかったのは達成の量ではなく、一日という時間の中に行動がどう分布したかだった。だから DDD は記録ツールでありながら、最初から「振り返るための道具」として設計した。
設計の核心:3軸を1画面に統合する
LOG はその日の出来事を書き留める軸、FOCUS は今集中したいことを置く軸、TIMER は実際に手を動かした時間を測る軸。これらを別々のアプリに分けてしまうと、人はどれも続けられない。そこで 記録・意図・計測を1画面に閉じ込め、視線の移動だけで一日が完結するようにした。画面を切り替えないことが、続けることの最大の助けになる。
可視化:年間をヒートマップで俯瞰する
蓄積した記録は、GitHub のコントリビューショングラフのような年間ヒートマップとして可視化される。マス目の濃淡が「どの日に、どれだけ密度があったか」を一目で語ってくれる。点ではなく面として一年を眺めると、自分でも気づかなかった波が見えてくる。忙しかった季節、空白になっていた数週間——その分布こそが、自分の輪郭だった。
数値の多寡ではなく、行動の分布パターンで自分を理解する。
——密度は、振り返って初めて見えてくる。
静かであること、を設計する
このツールには通知も、連続記録を煽るストリークも、達成バッジも入れなかった。煽る仕掛けは行動を一時的に増やすが、振り返りの静けさを壊してしまう。DDD が目指したのは、急かさずに、ただそっと自分を観察できるダッシュボードだ。数字に評価されるためではなく、自分が自分を理解するために開く画面。その静けさそのものが、この設計の核心だと思っている。