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視覚の体験 — Structure

色を替えても、骨組みは隠せない

2026.10 Layout / Poster

ポスターの「らしさ」は、色にあるのか、骨組みにあるのか。斜めに3つに割り、網点の写真を三角に積み、右に面、右下に帯。この組み方を固定し、色も言葉も題材も替えた3案を作った。並べると、3案は同じ1枚に見える。色を替えても、骨組みは隠れない。

この研究を一言でいうと──ポスターの身元を決めているのは色か割り方かを、作り直して検証した記録。

上の段は同じ割り方のまま色を替えた3案、下の段は柱状の試料を中心に組み直した3案
— 上=割り方を固定したまま/下=題材から組み直した

仮説:色を替えれば別物になる

仮説は、色を替えれば3案は別の顔になる、だった。紺と生成りと青の帯をやめ、藍・緑・朱の3色に替えた。題も、博物館の企画展に替えた。結果は逆だった。並べた3枚は、すぐに1枚に重なる。人が最初に見るのは色ではなく、画面がどう割られているかである。

捨てた4つ

固定していた割り方代わりに置いたもの
斜めに3つに割る割らない。地は1色
網点の写真を三角に積む網点の写真を縦に積んだ柱(角を丸く)
右の面と、右下の帯右は縦の題字だけ。差し色は日付と目盛りに
左の大きな縦の英字上に横の極細の英字を1行

4つとも、その組み方をその組み方たらしめている所である。1つでも残すと、そこから全体が思い出される。

骨組みは題材から

題材は湖の底の地層だった。湖の底からは、泥を柱の形で抜いて調べる。その柱をそのまま画面の真ん中に立てた。網点の写真を6段に積み、段の切れ目を層に見立て、左に深さ(年代)の目盛りを付けた。三角や面を使わなくても、網点の手触りは残った。残したのは、網点という肌理だけである。

変えていいもの、題材から作るもの

いま組んでいる画面から割り方を消したら、何が残りますか。

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