自分のポスターを型にするため、色を測った。平均の色相は 16度。数字だけ読めば橙一色である。30度ごとに数え直すと、橙のすぐ横に青がいる。平均は、多い色に寄せて少ない補色を消す。平均のまま指示に落とせば、青は次の制作から消える。
この研究を一言でいうと──平均で色を読むと補色が消えることを、自分のポスター1枚で測り直した記録。
平均が出す答えは「橙一色」
平均の色を出すと、上の段も中の段も下の段も、色相は 15〜21度に収まる。どの段も同じ橙。この数字のまま画像を作る頼み文を書けば「琥珀と焦げた橙の色合い」になる。これは、青を消せという指示である。
30度ごとに数えると
| 平均の色相 | いちばん多い | 2番目 | 3番目 | |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 16° | 橙 64% | 青 19% | 水色 8% |
| 上の段 | 16° | 橙 61% | 青 21% | 水色 11% |
| 中の段 | 16° | 橙 71% | 青 13% | 黄橙 9% |
| 下の段 | 15° | 橙 62% | 青 23% | 水色 9% |
彩度が 0.15 未満の画素は数えていない(灰色が混ざると、どの色にも寄らない数が増える)。上と下の段では、青と水色を足すと3割を超える。中の段だけ青が減り、黄橙が増える。一色に見えるのは、補色で組まれているからである。
平均がやること
橙が6割あれば、青が2割混ざっていても、平均は橙に寄る。色相は輪なので、離れた2色の平均はどちらでもない色になるか、多いほうに吸い込まれる。どちらにしても、補色という構造は数字から消える。
測り方
- 色相は30度ごとのかたまりで数え、上位3つと割合を出す。平均は添え物にする。
- 彩度の低い画素は数えない。
- 明度と彩度は、中央値と2%点・98%点で見る。平均は白飛びと黒つぶれを隠す。
- 場所で分けて数える。段ごと、人物と地で別に。
- 前に自分で書いた数字も、実物を見たら測り直す。
あなたが「〜色の絵」と呼んでいる1枚に、反対の色は何割入っていますか。
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