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視覚の体験 — Color Measurement

色は平均で測らない

2026.10 Color / Analysis

自分のポスターを型にするため、色を測った。平均の色相は 16度。数字だけ読めば橙一色である。30度ごとに数え直すと、橙のすぐ横に青がいる。平均は、多い色に寄せて少ない補色を消す。平均のまま指示に落とせば、青は次の制作から消える。

この研究を一言でいうと──平均で色を読むと補色が消えることを、自分のポスター1枚で測り直した記録。

自作のポスターの色相を30度ごとに数えた棒グラフ。橙が64%、青が19%、水色が8%。平均の色相は16度
— 色相を30度ごとに数える。平均の線は橙に立つ

平均が出す答えは「橙一色」

平均の色を出すと、上の段も中の段も下の段も、色相は 15〜21度に収まる。どの段も同じ橙。この数字のまま画像を作る頼み文を書けば「琥珀と焦げた橙の色合い」になる。これは、青を消せという指示である。

30度ごとに数えると

平均の色相いちばん多い2番目3番目
全体16°橙 64%青 19%水色 8%
上の段16°橙 61%青 21%水色 11%
中の段16°橙 71%青 13%黄橙 9%
下の段15°橙 62%青 23%水色 9%

彩度が 0.15 未満の画素は数えていない(灰色が混ざると、どの色にも寄らない数が増える)。上と下の段では、青と水色を足すと3割を超える。中の段だけ青が減り、黄橙が増える。一色に見えるのは、補色で組まれているからである。

平均がやること

橙が6割あれば、青が2割混ざっていても、平均は橙に寄る。色相は輪なので、離れた2色の平均はどちらでもない色になるか、多いほうに吸い込まれる。どちらにしても、補色という構造は数字から消える。

測り方

あなたが「〜色の絵」と呼んでいる1枚に、反対の色は何割入っていますか。

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