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文字の体験 — Punctuation

日本語の約物は、自動では詰まらない

2026.10 Typography / Photoshop

横長の告知画像を、台本で組んだ。日本語の文字を置くと、引用符やかっこ、数字の前後に空きが出る。“ 題 ” ( 金 ) 3 日間。4回組み直した。効かなかった手と、効いた手を残す。

この研究を一言でいうと──日本語の約物の空きを、どの手が効いてどの手が効かなかったかで残す記録。

約物の前後に空きが出た文字列と、全角にして1字ずつ詰めた文字列を上下に並べた比較
— 上=空きが出た状態(再現図)/下=全角にして1字ずつ詰めた

効かなかった3つ

どれも、画面上の空きは1画素も変わらなかった。台本から置いた文字には、組版の設定が掛からない。

効いたのは、全角+1字ずつ

どこをどれだけ詰める(1/1000 em)
数字全角にする(3 → 3)
かっこ全角にする。開きの前の字と、閉じそのものを−500
開きの引用符 ““ そのものを −300、“ の前の字を −200
閉じの引用符 ”” の前の字を −180

書体によって、引用符の形と向きが違う。今回の書体では “ ” が逆向きに描かれていて、空きの出方も左右で違った。

詰めすぎると別の字になる

閉じの引用符の前を −500 まで詰めたら、「ハ”」が「パ」に見えた。濁点や半濁点に似た約物は、詰めると前の字に乗る。カタカナの後ろは浅めに止める。

縦組みでは半分の送り

縦に組んだ「、」「。」は、全角のままだと下に大きく空く。約物だけを半分の送りにすると、言葉が一本に戻る。横と縦で、詰める場所が違う。

次に台本で日本語を置くとき

あなたの画面の日本語は、かっこの前後が空いていませんか。

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