横長の告知画像を、台本で組んだ。日本語の文字を置くと、引用符やかっこ、数字の前後に空きが出る。“ 題 ” ( 金 ) 3 日間。4回組み直した。効かなかった手と、効いた手を残す。
この研究を一言でいうと──日本語の約物の空きを、どの手が効いてどの手が効かなかったかで残す記録。
効かなかった3つ
- 文字組みの設定を切り替える。
- 約物を詰める設定(プロポーショナルメトリクス)を入れる。
- 引用符やかっこを半角の記号に替える。
どれも、画面上の空きは1画素も変わらなかった。台本から置いた文字には、組版の設定が掛からない。
効いたのは、全角+1字ずつ
| どこを | どれだけ詰める(1/1000 em) | |
|---|---|---|
| 数字 | 全角にする(3 → 3) | |
| かっこ | 全角にする。開きの前の字と、閉じそのものを | −500 |
| 開きの引用符 “ | “ そのものを −300、“ の前の字を −200 | |
| 閉じの引用符 ” | ” の前の字を −180 |
書体によって、引用符の形と向きが違う。今回の書体では “ ” が逆向きに描かれていて、空きの出方も左右で違った。
詰めすぎると別の字になる
閉じの引用符の前を −500 まで詰めたら、「ハ”」が「パ」に見えた。濁点や半濁点に似た約物は、詰めると前の字に乗る。カタカナの後ろは浅めに止める。
縦組みでは半分の送り
縦に組んだ「、」「。」は、全角のままだと下に大きく空く。約物だけを半分の送りにすると、言葉が一本に戻る。横と縦で、詰める場所が違う。
次に台本で日本語を置くとき
- 置いたら毎回、約物の前後を拡大して見る。
- 数字とかっこは最初から全角で持つ。
- 詰めは1字ずつ。全体の字間で詰めると、漢字どうしまで詰まる。
- 直した書き出しは同じ名前に上書きする。版が増えると、どれが最後か分からなくなる。
あなたの画面の日本語は、かっこの前後が空いていませんか。
— 他の研究を読む