速く書いた3字をロゴに据える。狙いは、読めそうで読めない手前の状態だ。測ると、1字目の上の画が無かった。読めなさの正体は崩し方ではなく、紙の縁で字が切れていたことだった。その数字と、書き直しの手順を示す。
この研究を一言でいうと──崩した字の「読めなさ」が、崩し方ではなく紙の縁から来ていたことを測った記録。
候補の字は、欠けていた
3字とも、下の画が紙の下の縁にぴったり付いていた。1字目は上の点と横画が無く、2字目は下の口が途中で切れ、3字目は左右の脚が途中で止まっていた。読めなさの半分は、崩し方ではなく欠けだった。欠けた字は、読む人の頭の中でも補えない。
原因は紙の形
| 縁に触れる画素 | 見えている字の高さ | 線の太さ | |
|---|---|---|---|
| 横長の紙(1600×1067) | 46〜145 | 285〜318 px | 9〜15 px |
| 縦長の紙(2000×3000) | 0 | 975〜1087 px | 17〜24 px |
縦に長い字を横長の紙に大きく書くと、紙の高さが足りず、上下が外へ出る。紙の外は描かれないので、画は黙って消える。縦長の紙に替えると、3字とも縁に1画素も触れなくなった。
紙を広げると、線が細く見える
紙を大きくすると、同じ設定でも字に対して線が細くなる。書き直した最初の版は、軽くて別の字に見える。線の幅を 60 から 110 に上げて、前の重さに戻した。紙を替えたら、線の幅も一緒に見直す。
「読めそうで読めない」の作り方
- 画は全部残す。欠けた字は読めないのではなく、読む手がかりが無い。
- 崩すのは、画のつながり方と速さ。画の数は減らさない。
- 書いたら、縁に触れている画素を数える。0でなければ、紙が字を切っている。
- 1字だけ読みにくいのは許す。3字とも読めないと、ロゴではなく模様になる。
あなたが「味がある」と感じた字は、全部の画がそろっていますか。
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