ポスターの写真を差し替える前に、模擬を組んで数字で比べる。合成を代用した模擬は、寄りの写真は版面と喧嘩する、文字が沈む、と答えた。本物と同じ計算に組み直すと、差は最大でも3。結論はすべて逆だった。効いていたのは写真ではなく、模擬の中の合成だった。
この研究を一言でいうと──いまの版を同じ計算で再現して分解し、効いている変数を特定してから判断する方法。
代用の模擬が出した結論
| 代用の模擬の結論 | 本物と同じ計算 |
|---|---|
| 寄りの写真は版面と喧嘩する。文字が沈む | 差は最大3。どの写真でも同じ |
| 写真を75%に縮めて右へ動かすべき | 不要 |
| 霞を75%に上げても届かない | 届いた |
| 写真の右には何も写っていない | 右端の列の35%に人物が入っていた |
原因は合成の代用
本物の版面では、色を寄せる層の合成は「カラー」だった。代用の模擬は、計算しやすい「ソフトライト」で置き換えていた。見た目の近い合成でも、測る値は大きく違う。
| 重ねた強さ | 差の平均 | 差の95%点 | 差の最大 |
|---|---|---|---|
| 40% | 6.8 | 16.3 | 32.7 |
| 100% | 17.1 | 40.8 | 81.7 |
(0〜255。自作のポスターにシアンを重ね、カラーとソフトライトの差を画素ごとに測った。)判断の分かれ目が数ぐらいの差のとき、この代用は結論を逆にする。
不透明度も再現に入れる
本物の版では、斜めに置いた顔の層は 40%。代用の模擬は 100% で置いていた。40% にして、上の調整の層4枚も通すと、写真ごとの差はほとんど消える。写真の選択は版面の都合では決まらない。表現の判断で選んでいい。
画像の外は測れない
写真の右端が範囲の縁(1.000)に付いている。これは「その先に何も無い」という意味ではない。画像の外が見えないというだけで、外に何があるかは数字からは分からない。元の写真を開くと、右端まで人がいた。数字が届かない所は、目で開いて確かめる。
模擬の手順
- まず、いまの版を同じ計算で組む。
- 書き出し済みの本物と、画素で突き合わせる。差の平均 3.3・95%点 7.0 まで合わせてから、模擬を信用する。
- 合成モードは、仕様どおりの式で書く。似たモードで代用しない。
- 不透明度、調整の層、重なる順も再現に含める。
- 本物と合ってから、新しい案を測る。
あなたが判断に使っている数字は、本物と突き合わせたことがありますか。
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