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視覚の体験 — Simulation

模擬は、まずいまの版を再現する

2026.10 Photoshop / Color

ポスターの写真を差し替える前に、模擬を組んで数字で比べる。合成を代用した模擬は、寄りの写真は版面と喧嘩する、文字が沈む、と答えた。本物と同じ計算に組み直すと、差は最大でも3。結論はすべて逆だった。効いていたのは写真ではなく、模擬の中の合成だった。

この研究を一言でいうと──いまの版を同じ計算で再現して分解し、効いている変数を特定してから判断する方法。

自作のポスターにシアンを40%で重ねた3枚。元の絵、カラーで重ねた絵、ソフトライトで重ねた絵
— 元/カラー(本物の設定)/ソフトライト(代用)

代用の模擬が出した結論

代用の模擬の結論本物と同じ計算
寄りの写真は版面と喧嘩する。文字が沈む差は最大3。どの写真でも同じ
写真を75%に縮めて右へ動かすべき不要
霞を75%に上げても届かない届いた
写真の右には何も写っていない右端の列の35%に人物が入っていた

原因は合成の代用

本物の版面では、色を寄せる層の合成は「カラー」だった。代用の模擬は、計算しやすい「ソフトライト」で置き換えていた。見た目の近い合成でも、測る値は大きく違う。

重ねた強さ差の平均差の95%点差の最大
40%6.816.332.7
100%17.140.881.7

(0〜255。自作のポスターにシアンを重ね、カラーとソフトライトの差を画素ごとに測った。)判断の分かれ目が数ぐらいの差のとき、この代用は結論を逆にする。

不透明度も再現に入れる

本物の版では、斜めに置いた顔の層は 40%。代用の模擬は 100% で置いていた。40% にして、上の調整の層4枚も通すと、写真ごとの差はほとんど消える。写真の選択は版面の都合では決まらない。表現の判断で選んでいい。

画像の外は測れない

写真の右端が範囲の縁(1.000)に付いている。これは「その先に何も無い」という意味ではない。画像の外が見えないというだけで、外に何があるかは数字からは分からない。元の写真を開くと、右端まで人がいた。数字が届かない所は、目で開いて確かめる。

模擬の手順

あなたが判断に使っている数字は、本物と突き合わせたことがありますか。

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